本格的な夏を前に、伝統工芸品「丸亀うちわ」の生産が最盛期を迎えています。
竹の骨組にのりで和紙を貼る、昔ながらの丸亀うちわです。香川県丸亀市塩屋町の「かく井団扇」では、1日300本~500本を作っています。
いまの時期は、京都の舞妓や芸妓が夏の挨拶として得意先に配るものが中心だといいます。全体に紙を貼る「元貼り」は、持ち手に近い丸みを帯びた部分をピンと貼る作業に長年の経験と技術が必要とされます。
全国シェアの9割を占める伝統工芸品、丸亀うちわ。「かく井団扇」代表の喜田さんは、「一本一本丁寧に作っているので大事にしてほしい」と話しています。