ASEANとオーストラリア対話50周年

オーストラリア大使館とラオス外務省ASEAN部門は、対話関係の50周年を記念して、「包括的戦略的パートナー:最初の50年を経たASEANとオーストラリア」という名の報告書の発表をビエンチャンで共催した。2021年に至るまで、移民・学生・ビジネス専門家・学者・観光客がもたらした交流によって、ASEAN・オーストラリアの関係は繫栄し、100万以上のオーストラリア国民がASEANの10か国と家族の繋がりを持つようになったという。2021年からの包括的戦略的パートナーシップもこの関係を強まった。オーストラリア大使ジョーンズ氏(Megan Jones)によると、両者の関係をさらに強まるため、オーストラリアからは、ASEAN奨学金の増加・経済交流の為の5年ビジネス用ビザの提供・地域におけるオーストラリア貿易と投資の促進など実用的な対策を実行しようとするという。

今回で発表された報告書の著者たちは、ASEAN地域における機会と課題について討論し、また、将来の為にASEAN・オーストラリア関係を強化することについての意見を提出した。報告書では、特に政治安全・経済・社会文化・ビジネス関与の分野における協力が重要だと言われている。これらの要素は、若くて流動性の高い人口を持つラオスにとって、次世代の青年リーダたちに大きな機会を提供できるという。また、青年リーダーシップ・デジタル経済・気候変動・グリーンエナジーへの移行における協力の強化に対しての推薦事項も提供された。気候変動という共通の課題での協力はこれらの中でも極めて緊急だと言われている。どのように技術と革新を共有し、また教育分野で連携を取るのは、今気候変動に関する挑戦的な課題に対処する為の一番の問題だそうだ。気候変動対策研究で1位であるタスマニア大学は協力プログラムの次の段階で柱となり、有志のラオス学生にオーストラリアと協力する機会を提供し、またはASEAN青年協力プログラムを設立するのは可能な対処法の一つと見られている。

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