「有意義だった」リニア問題が進展か…JR東海社長と鈴木静岡県知事 初のトップ会談【記者解説】

<県政担当 坂口将也記者>
6月5日のトップ会談ですが、関係者によりますと、知事が就任してすぐにJR東海から面会の申し入れがあり、その後急ピッチで調整して就任1週間ほどいう早さで実現したということです。

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会談は、冒頭以外は非公開で、30分間ほど行われました。

会談では、
▼岐阜県の工事周辺で起きた水位低下の問題
▼空港新駅の話など、様々な課題に触れながら意見交換をしたということです。

面会後には、鈴木知事も丹羽社長も「有意義だった。引き続きコミュニケーションを密に取っていきたい」と、連携していく姿勢を強調していて、川勝県政における対立関係とは一転、歩み寄ろうとしている印象もありました。

リニア問題をめぐっては、川勝前知事も、過去に何度か当時のJR東海の社長と面会していましたが、大きな進展はありませんでした。

こうした中、新たに就任した鈴木知事は、リニアを「推進」する立場を示していて、6月4日は国土交通大臣と面会するなど、リニア問題について積極的に動いています。

また、6月7日には、リニアの沿線自治体でつくる期成同盟会に参加する予定で、開業による静岡県のメリットが明確になっていくのかが次の焦点となってきます。

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