未婚化、晩婚化、若い女性が首都圏へ…県内出生数10年連続過去最少で対策“待ったなし” 福島

福島県内の去年の出生数は、9019人。9000人割れが目前に迫っていて、10年連続で過去最少を更新しました。急激な少子化に、歯止めがかからない状況が続いています。

厚生労働省がまとめた人口動態統計によりますと、福島県で、1人の女性が生涯で出産する子どもの数を示す去年の合計特殊出生率は1.21で、7年連続で減少し、4年連続で過去最低を更新しました。全国では35位で、前の年に比べ3つ順位を落としました。

また、出生数は9019人で、前の年に比べて690人減り、10年連続で過去最少を更新しています。亡くなった人は、2万7000人あまりで、自然減は1万8495人となりました。

少子化に歯止めがかからない状況が浮き彫りとなった形で、県は「様々な取り組みを総合的に進めていく」としています。

2010年からの推移を示したグラフをみると、福島県では出生率が震災直後に落ち込んだものの、その後は持ち直して、1.6近くで推移してきました。ところが、2020年に新型コロナウイルスの影響で、1.3までに落ち込み、その後は過去最低を更新し続けています。

一方、出生数も減り続けています。おととし、初めて1万人を割り、去年は9019人と8000人台目前となっています。

少子化の背景について県は
▼未婚化や晩婚化 ▼雇用情勢などの社会的な要因などがあると分析していて
▼特に若い女性の首都圏への流出が目立っているとしています。

なかなか効果的な対策というのは、見つからない一方で「待ったなし」の課題でもあります。継続的で機動的な施策が問われています。



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