「いかなる議論もさせない」38歳ノイアー、EURO直前にまずいミスも…2歳下のドイツ代表監督は完全擁護。GK交代論争を弾圧

マヌエル・ノイアーか、マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンか――。自国開催のEUROを前に、ドイツ代表の正GK争いが大きな注目を集めている。

現地時間6月7日に開催された親善試合で、ユリアン・ナーゲルスマン監督が率いるドイツ代表は、ギリシャ代表とホームで対戦。前半にヨルゴス・マスラスに先制点を許したが、後半にカイ・ハバーツとパスカル・グロスがゴールを奪い、2-1で逆転勝利を収めた。

この一戦では、普段通り38歳のノイアーが先発。序盤にビッグセーブで決定的なチャンスを防いだが、33分にシュートの弾きどころが悪く、失点の原因を作ってしまった。

衰えが指摘されるなか、今回のいただけないプレーだ。より一層、6歳下のテア・シュテーゲンを推す声が高まる事態となった。

【動画】どうしたノイアー…失点に繫がってしまったプレー
ただ、ナーゲルスマン監督の考えはいたって明白だ。オランダメディア『Voetbal International』によれば、119キャップを刻む背番号1より2歳若い指揮官はギリシャ戦後、強気にこう言い放った。

「私はいかなる議論もさせない。彼のミスを内部で見たり、議論したり、ゴールキーパーの問題を考え込んだりは決してしない。私は彼を信頼している。ワールドクラスのセーブを3度見せた。ミスの積み重ねではない」

怪我でもない限り、守護神の交代はまず無さそうだ。ちなみにノイアー本人は「僕は自分自身を見ている。もっと上手くボールを弾くべきだった」と反省を口にした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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