NHK来年度後期「朝ドラ」モデルは小泉八雲の妻「セツ」 ひ孫の小泉凡さん驚き…タイトル「ばけばけ」は「2人の人生にふさわしい」

NHKの連続テレビ小説、「朝ドラ」について、来年秋から半年間、島根県松江市ゆかりの文豪、小泉八雲の妻「セツ」をモデルに制作放送すると、12日NHKが発表しました。
タイトルは「ばけばけ」。小泉八雲研究を続ける八雲とセツのひ孫・小泉凡さんも、地元で驚きの声を上げました。

12日午後、急きょ記者会見したのは地元、松江市の上定昭仁市長です。

松江市 上定昭仁 市長
「(八雲ゆかりのアイルランドなど)海外とのつながりを、今でも松江市との間で取り持つ存在になっています。海外にどんどん訴求して行こうと考えている矢先にですね、こうしてドラマの制作が決まったということもあります」

今年は小泉八雲の代表作『怪談』出版および没後120年で、実は上定市長は2回、東京のNHK放送センターを訪ね、ドラマ化を要望していました。

松江城北側の塩見縄手地区の小泉八雲記念館や旧居など、ゆかりの地が点在することから、ドラマ放送による観光への大きな効果も期待されます。

松江市 上定昭仁 市長
「国内外問わずなんですが、松江の魅力を観光面でも発信する非常に良い機会になると思います」

八雲夫妻役は今後オーディションで決まるということです。

松江市 上定昭仁 市長
「小泉セツというのは私が読み解く限りすごく、しっかり者でですね。多様性を、外国人の方も含めてですね、受け入れるような懐の深さというか、そういうことを兼ね備えた方に是非、役を務めて頂きたいなと思います」

一方、松江市の小泉八雲記念館。
八雲とセツのひ孫で、記念館の館長を務める小泉凡さんは、直前まで知らされていなかったということで、曾祖母のドラマ化を喜びました。

小泉八雲記念館 小泉凡 館長
「(八雲研究の)当事者として、また子孫として大変驚き、かつ嬉しく受け止めている所です」

記念館では今月末から1年間、小泉セツの特別展を開催予定で、絶好のタイミングでの発表でした。

小泉八雲記念館 小泉凡 館長
「ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の方は生涯をかけてお化けを探求した人ですし、セツも次々と(新たな環境に合わせ)化け化けして行ったと思うんですよ、自分の人生をね。
何度も化けていると思うんで。タイトルは2人の人生にふさわしいんじゃないかなと思います」

連続テレビ小説「ばけばけ」は来年春に撮影が始まり、秋から放送予定ということです。

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