新幹線の点検用車両「ドクターイエロー」2025年1月で“引退” JR東海が発表、記念イベント開催予定

 JR東海は6月13日、東海道新幹線と山陽新幹線の点検用車両「ドクターイエロー(T4編成)」の走行を2025年1月で終えると発表した。2001年9月から検測走行を続けてきたが、老朽化のため“引退”が決まった。

 車両は923形0番代で、約10日に一度、実際の営業路線を走行しながら電気設備や軌道設備などの状態をチェックしている。黄色い見た目から通称「ドクターイエロー」として親しまれているほか、「新幹線のお医者さん」とも呼ばれ、「見ると幸せになる」と人気も高い。ドクターイエローで行っている検査は、2027年からN700Sに導入される営業車検測機能で代替される予定という。

 引退を前に、車両基地での撮影会や体験乗車イベントの開催、車体のお掃除イベント、記念グッズの販売など、ファン向けのイベントが行われる予定。詳細は決まり次第、同社のホームページなどで発表される。

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