広島県東広島市の農園でピーナツの種まきがありました。最大の敵はカラス…。登場したのは畑をすっぽり覆うネットです。
東広島市八本松町の農園「アグリアライアンス」。県内屈指のピーナツ生産者です。10アールの畑で種まきがありました。
「おおまさり」という品種の種を、1つの穴に2粒ずつまきます。「おおまさり」はふつうのピーナツより大粒で、甘みがあります。農園ではことしから自家採種=農家自ら種をとっています。種まきが終わると大きなネットが用意されました。鳥から種を守る防鳥ネットです。
アグリアライアンス 脇大輔 取締役
「そのまま置いておくと、やっぱりカラスが一番多いんですけど、その穴めがけて歩いて、どんどんどんどん食べていっちゃうんで。3分の1くらい、ひどいところは食べられている感じになりますね」
被害を受けたのは3年前。カラスは周辺の林から飛んで来たとみられます。それ以来、農園は防鳥ネットによるカラス対策に取り組んできました。頭を悩ましたのはスタッフが中に入って楽に草取りできる張り方でした。無農薬栽培をしているからです。
脇大輔 取締役
「3年間張り続けた中の集大成がこれ。テント形になるように張っているんですけど、効果は絶大です、本当に」
最後に支柱を立てて、サーカスのテントのような形にして作業終了です。
脇大輔 取締役
「これでカラスも来ないと思います。あとは芽がしっかり出て、うまく育ってくれることを祈るばっかりです」
先月末に防鳥ネットを張った畑です。その時まいた種から苗が育っていました。定期的にスタッフが中に入って草を取ります。
どんな実りの秋を迎えるのか…。収穫は、9月下旬からの予定です。