個人住民税、QRコードから電子決済…便利さに潜む落とし穴 読み取り時に納付書と違う税額表示、定額減税分?4万円上乗せケースも 住民指摘で発覚、日置市が謝罪

 鹿児島県日置市は14日、2024年度分の個人住民税の普通徴収用納付書に記したQRコードを電子決済アプリで読み取った際、誤った金額を表示する不具合が5件あったと発表した。

 市税務課によると、住民から連絡が13日あり、発覚した。住民税普通徴収の対象者は2635人。QRコードを読み込んだ「支払サイト」上では納付書に記載した税額ではなく、定額減税分とみられる4万円が上乗せされているケースもあった。市が支払サイト上に誤ったデータを送信した可能性があるという。14日修正した。

 市は本年度から初めてQRコードを記し、6月初旬に納付書を送付。バーコードも記載していたが、不具合はなかった。同課は「納税者の皆さんにご迷惑をかけ、誠に申し訳ない。早急に原因を特定し、再発防止に努める」としている。 

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