7月に請求される電気料金の状況です。電気代を抑える政府の補助金が廃止されるためですが、4月に比べると1369円アップです。少しでも電気料金を抑えるため真剣に悩まれている方も多いと思います。最新の家電には、省エネのための工夫が盛り込まれていました。
広島市中区のエディオン広島本店です。家にある電気製品で1日中付けっぱなしの家電ってなんでしょうか?
その代表格が『冷蔵庫』です。冷蔵庫も使い方次第で消費電力を抑えられますが、最新の冷蔵庫は、消費電力を抑える工夫が詰まっていました。
エディオン 広島本店 原田翔 さん
― どんな特徴があるのでしょうか?
「まず第一にこちらの冷蔵庫カメラになります。ちょんまげみたいな突起が出ているんですが、これがカメラです」
冷蔵庫カメラです。ドアを明けたタイミングで、冷蔵庫の中身を撮影します。買い物の時、スマホを使って外出先で確認することができます。
エディオン 広島本店 原田翔 さん
「何が入ってるかなと調べようと思うと、冷蔵庫の扉を開けなければいけないですが、これですと閉めたままで大丈夫です。開けたり閉めたりする回数が減ると、やはり電気代が減ってきますので安くなる」
冷気を逃がさず、消費電力を増やさずにすむほか、買いすぎ・二重買いを防ぎ、食費も抑えることができます。
急速冷凍の引き出しは、閉じた途端に自動で急速冷凍がスタート。冷蔵庫内のスイッチを押さずにすむため、扉を開ける回数も減らせます。最新の冷蔵庫は断熱材も進化し、電気料金を抑える工夫がありました。
エディオン 広島本店 原田翔 さん
「だいたい10年前の617リットルが1万4000円から1万7000円ぐらいになっておりますけども、こちらが7000円台、7290円。半分くらいになっています」
これからのシーズン、電力量が増えるのはエアコンです。
エディオン 広島本店 福原久瑛 さん
「2024年モデルの特徴としては、リモコンを見るとわかりますが、新たに節電自動運転というボタンが搭載されております」
エアコンの運転開始後、室温が安定したら、節電を重視した運転に移行し、消費電力量を20%削減します。福原さんは、さらにエアコン運転の効率を高める方法も教えてくれました。
エディオン 広島本店 福原久瑛 さん
「近年のエアコンであればルーバーのスイングによって、気流を制御する機能というのがもちろん付いてはいるけれど、そこからさらに効果的にされる場合、サーキュレーターというものもございますので」
部屋の上部の暖かい空気をかくはんし、エアコンの冷気を遠くまで飛ばしてくれます。いま主流となっているのは、静かで電力量の少ないDCモーターをつかったもの。1時間あたり0.76円です。
さらに除湿機であったり、除湿機の機能がついた空気清浄機も併用することでの湿度コントロールも重要だと話します。
エディオン 広島本店 福原久瑛 さん
「一般的にはよく湿度が20%変わると体感温度も4℃変わるといわれておりますので、湿度コントロールというのは非常に重要になっております」
そのほか福原さんは、窓を二重にして断熱性を高める二重窓や、室外機の日よけもエアコンを買われる方に勧めるそうです。
さて、ここからは応用編です。誤解の多い節電術について空調機器メーカーのダイキンがまとめています。
風量設定ですが、「自動」と「弱」ではどちらが節電になるか? 日中、11時間付けっぱなしを1か月間、消費電力量を調べました。
すると、「自動」のほうが、990円少なくなります。弱は送り出される空気の量が減るため、涼しくするのに時間がかかるからだそうです。
同じく日中、11時間付けっぱなしですと、1か月あたり930円、「水平」の方が少ないということです。冷たい空気が低い位置にたまりやすいため、できれば上部に…。
次は設定温度を1℃下げるのと、風量を強にするのでは、どちらが節電か?というもの。
風量「強」は、1℃下げるよりも電力量が半分になりました。ファンの音が大きいから電気をたくさん使っていそうですが、冷たくするための電力量に比べて、消費電力は少ないようです。体感温度が下がって、涼しくなるということです。
みなさんもぜひ参考にしてください。