「清水エスパルスに特に感謝」ファンから“愛された選手” 元日本代表・岡崎慎司選手引退へ

元清水エスパルスの気迫のサムライストライカー、岡崎慎司選手が引退です。

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引退会見では「後悔だらけ」と岡崎選手らしくプロ生活を振り返りましたが、静岡県内からは「ファンに愛された選手」だったとその功績をたたえる声が聞かれました。

<岡崎慎司選手(38)>
「後悔だらけというか、自分が目標を口にしたものは、ほとんど達成できていない。ほとんど記憶に残っているのは悔しさだけ」

6月17日、都内で引退会見を開いた元清水エスパルスで日本代表でも活躍した岡崎慎司選手(38)。兵庫県宝塚市出身の岡崎選手は強豪・滝川第二高校を卒業後、2005年に清水エスパルスに入団し、プロ生活をスタートさせました。

<岡崎慎司選手(38)>
「清水エスパルスに特に感謝の気持ちを伝えたい。プロ生活が始まって、最初の6年間が日本で、そこで出会った人であったり、プロ生活を始められたということがあったからこそ、海外での厳しい競争にギリギリ耐えて、勝ち残ってきた」

代名詞は“ダイビングヘッド”。前線からの守備を怠ることなく、泥臭くゴールを狙い続けました。これからプロサッカー選手を目指す子どもたちには…

<岡崎慎司選手(38)>
「諦めずに考え抜いて考え抜いて、諦める時は、勝手にくると思ったので、ケガがあったりとか。めっちゃシンプルですけど、『諦めるな』その一言かな」

清水エスパルスの地元からは、ファンに愛された選手だったという声が多く上がっています。

<地元ファン>
Q.引退するのは知っていた?
「初めて知りました。引退されるんですね。小柄な方だったと思うけど、大きい選手とかにも気持ちで戦っている姿が印象に残っている」

<地元ファン>
Q.地元から愛された選手だった?
「みんな好きだっと思う。大好きだったと思う、彼は」
「(日本代表の)ブルーのユニフォームを着てても、裏はオレンジ色だったと思う彼は」

清水エスパルス時代に、多い時には週に2、3度訪れてた静岡市駿河区にある焼肉店です。

<南大門 松原忠明社長>
Q.岡崎選手の印象は?
「とにかく明るい元気なイメージ」

来店した時に必ず頼んでいたのが、極上厚切りタン塩と豚のナンコツだったといいます。清水エスパルスを離れた今でも、交流が続いています。

<南大門 松原忠明社長>
「今までお疲れ様というのと、日本のサッカーを盛り上げてくれてありがとうということだけですね」

清水エスパルスで岡崎選手が着けていた23番を引き継ぎ、キャプテンを務める北川航也選手は憧れの存在だったといいます。

<清水エスパルス 北川航也選手>
「泥臭くも得点を決めるところだったり、ボールに食らいつくところは、自分の心を間違いなく動かしてくれた方でもあるし、目指したいとそういった存在でありたいと思わせてくれた方です」

エスパルスの出世番号となった23番への想いについては…

<清水エスパルス 北川航也選手>
「23番を大きくしてくれたのは、岡崎さんですし、このチームの大切な番号を、より大きく誇りのあるものにしていきたいと思います」

それぞれのチームでチームメイトやファンからも愛された、日本を代表するストライカー。今後は、日本代表の監督を目指すということです。

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