「泡盛飲んでました。邪気を…」 21試合ノーアーチのソフトバンク山川穂高が2日間の休養日で選んだ沖縄旅行

小久保監督(左)と話す山川(撮影・栗木一考)

◆ソフトバンク全体練習(19日、みずほペイペイドーム)

主砲がリフレッシュ先に選んだのは故郷・沖縄だった。交流戦を終え、チームは17、18日と2日間オフとなった。ソフトバンクの山川穂高内野手(32)は、1泊2日で帰省したことを明かした。「沖縄帰って。泡盛を飲んでました。邪気を(払うため)」と笑顔で振り返った。

交流戦は0本塁打、期間前を含め自己ワーストとなる21試合連続ノーアーチと不振は深刻だった。普段は試合のない日も球場を訪れバットを振ってきた練習の虫。そんな山川が2日もバットに触れなかった。「めっちゃ久しぶりじゃないですか。2日バットを握らんってのは。1日も打撃のことから離れたのは初ですね」。思い切って休暇を選択し、久々となる夏の沖縄に身を委ねた。

休みを終え、19日にみずほペイペイドームで行われた全体練習に参加した。フリー打撃では42スイング中、柵越えが17本と上々の結果に。打撃練習終了後は「よかったと思いますよ」と笑みもこぼれた。

復調の兆しも見えてきたはず。それでも山川は「それは終わってみないとシーズン。この休みが良かったかどうかっていうのは」と慎重さは崩さない。その上ではっきりと言い切る。「(2日間)いい意味で振り返られたかなと。また明日から再スタートっていう。開幕ではないですけど、またここから80試合スタートでって」。21日からのリーグ戦再開へ。山川の表情に選択への後悔は一切なかった。(鬼塚淳乃介)

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