ソフトバンク正木智也が1軍合流「なんも考えなくていいぐらいバットを振ってきたつもり」 外野の定位置奪取への覚悟

1軍に合流し、打撃練習に取り組む正木(撮影・穴井友梨)

◆ソフトバンク全体練習(20日、みずほペイペイドーム)

ソフトバンクの正木智也外野手(24)が1軍に合流した。

この日は全体練習に参加し、打撃練習などで汗を流した。正木の表情は自信に満ちていた。「今回は打席の中でなんも考えなくていいぐらいバットを振ってきたつもりですし、練習してきたつもり。そこは自信にしたい」。

約2カ月ぶりの1軍合流。前回の1軍ではわずか2打席で無安打に終わっていた。4月15日の2軍再合流後も調子が上がらない時期が続いた。浮上のきっかけは5月下旬の練習日。スイングを見直した。「手で操作して小手先で打ってしまってたんで、しっかり下半身使ってボールを後ろから打ちに行くっていうのをやったら、ボールも長く見られた」。チームメートの近藤健介や、大谷翔平の動画を見て、好打者の共通点を見いだし参考にもした。

次カードのウエスタン・阪神3連戦(鳴尾浜)で早速結果が出た。6月1日の同戦で3月30日以来となる3号3ランを放った。同カード以降で見ると打率4割4分6厘、4本塁打、16打点の大暴れ。「やってきたことは間違いじゃなかったかな」と満を持しての再合流となった。

近藤健介が当面の間指名打者での出場が見込まれる。それだけに今回の1軍合流は大チャンスだ。昨年から結果を残せずにいる正木もやる気は十分だ。「自分の中でチャンスと捉えてアピールしたい。先に上がった(柳町)達さんとか(佐藤)直樹さんとか、廣瀨とかもすごい活躍している。そこに負けないようにして頑張りたい」。この日、同期の川村友斗も同じく1軍に合流した。激しさを増す外野の定位置争いに割って入る覚悟だ。(鬼塚淳乃介)

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