小山市は21日、同市下生井の渡良瀬遊水地で今春生まれた国の特別天然記念物コウノトリのひな3羽のうち、2羽の巣立ちを確認したと発表した。
市によると、20日午後5時半ごろ、雌の「希羽(のわ)」が人工巣塔から飛び立ち着地したのを現地で観察していた市民らが確認した。翌21日午前5時10分ごろには、雄の「つなぐ」が飛び立った。もう1羽の雄「輝来(きら)」も成育は順調で、近く巣立つとみられる。
希羽は赤色、つなぐは黄色、輝来は青色のカラーリングがいずれも右足下部に装着されている。2羽は現在、周囲を飛び回り巣に帰って親鳥と過ごしている状態だが、1週間ほどすると次第に巣を離れて行動するようになるという。
市ゼロカーボン・ネイチャーポジティブ推進課の担当者は「これまで同様、遠くから温かく見守ってほしい」としている。