「ライダーズ神社」旗揚げ いわき、相馬、浪江の4神社 福島県内初、魅力発信へ

国魂神社に集結した各地のライダーたち

 いわき、相馬、浪江の福島県内の3市町にある4つの神社が22日、バイク愛好家向けのもてなしを強化し、ツーリングなどで立ち寄ってもらう「ライダーズ神社」に県内で初めて参加した。バイク旅の訪問先として地域に宿泊や飲食需要を呼び込み、浜通りの魅力や復興の現状を広める。

 4神社は国魂神社(いわき市勿来町)と三島八幡神社(同市平)、初発神社(浪江町)、相馬中村神社(相馬市)。22日は「旗揚げイベント」と銘打ち、近隣県や首都圏から約60人が集まった。参加者には各神社が特製した御朱印や革製のお守り、ステッカーが配られた。

 国魂神社で行った出発式では、矢野正人実行委員長が「ライダーの力で福島や東日本を元気にしたい」と呼びかけた。東日本大震災で被災した県内の神社を支援している下谷神社(東京・上野)の阿部明徳宮司らがあいさつ。国魂神社総代会の斉藤隆会長のかけ声で出発し、思い思いに北を目指した。会津若松市から駆けつけた大竹碧さん(19)は「とても楽しみ」と声を弾ませた。

 ライダーズ神社は2019(令和元)年の台風や大雨被害からの復興に貢献しようと、千葉県のバイク愛好団体が始めた。昨年から東北地方に活動を広げた。国魂神社など4社は東北では閖上湊神社(宮城県名取市)に次いで2例目の参加で、全体で9社となった。今後は茨城、岩手両県でも賛同する神社を増やし、沿岸部の復興を後押しする。

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 ライダーズ神社関連の御朱印などは、一般参拝者も初穂料を払えば手に入る。御朱印500円、お守り1000円、ステッカー300円。問い合わせは各神社へ。

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