イノシシの革を用いたバッグブランド「ZICA(じか)」立ち上げ 福島県西会津町の工房「やまあみ鞄製作所」

駆除したイノシシの革を活用したバッグブランドを立ち上げた片岡さん

 福島県西会津町の工房「やまあみ鞄製作所」は22日、会津地方で捕獲されたイノシシの革を用いたバッグブランド「ZICA(じか)」を立ち上げた。同日から工房を改装した店舗とWEBショップをオープンした。

 代表の片岡美菜さん(35)が9割以上が廃棄されるという害獣を少しでも活用したいと、イノシシの革を使ったトートバッグやショルダーバッグなどを製作した。片岡さんが企画から生皮の下処理、製造、販売までを手がける。イノシシの革は軽量で高い通気性が特長だ。ブランドの「ZICA」には「『直(じか)』に触れた素材を基にしたものづくり」への思いを込めた。

 神奈川県出身の片岡さんは東京都のかばん製作所での勤務を経て、2020(令和2)年から今年3月まで同町の地域おこし協力隊として活動した。「これからも会津の自然や文化から得られる魅力ある素材を生かしたものづくりがしたい」と意気込む。

 各バッグの価格は2~5万円程度。店舗の営業日は毎月第1、3土、日曜と毎月第2、4月、火曜。時間は午前10時から午後4時(日曜は午前10時から正午)まで。問い合わせは片岡さん メールbagmaker.mina@gmail.comへ。

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