沖縄戦から79年 早朝から遺族や様々な世代の姿 「今は戦争に向かっている」危惧する声も

6月23日は79年前、沖縄戦での組織的な戦闘が終結したとされる慰霊の日です。激戦地となった糸満市では岸田総理らも参列し追悼式典が行われます。

梅雨が明け、朝から厳しい日差しが降り注ぐ中、戦後79年目の慰霊の日を迎えました。住民を巻き込んだ激しい地上戦が行われ、20万人あまりが命を落とした沖縄。

糸満市摩文仁、平和祈念公園では午前11時50分から岸田総理や玉城知事らも出席する沖縄全戦没者追悼式が行われます。

沖縄戦の犠牲者の名前が刻まれた平和の礎には、ことし新たに181人が追加刻銘されました。

刻まれた名前の数は24万2225人に上ります。23日朝も県内外から様々な世代、遺族が訪れていました。

当時11歳で熊本県に疎開 竹山末子さん(90)
「帰ってきたら誰もいなかった。どこで死んだかもわからないし。探して歩くのも大変でした。どこで死んだかわからない。お骨もない」

平和の礎を訪れた人は
「これからは戦争のない世の中になってほしい。今は戦争に向かってますよ」

沖縄が平和への祈りに包まれる一方で、辺野古への基地建設工事は止まらず石垣島をはじめとした南西諸島では有事に備えた自衛隊の部隊展開が進んでいます。

平和へのあり方が問われている中、戦後79年を迎えた慰霊の日。追悼式が間もなく始まります。

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