警棒を手に敬礼! 特別支援学校の児童ら、警察学校を訪問し交流

警棒を持って敬礼する児童ら

 【宇都宮】宇都宮大共同教育学部付属特別支援学校(宝木町1丁目)の小学部の児童18人と教諭らが21日、若草2丁目の県警察学校を訪れ、同校の初任科生と交流した。

 県警が障害のある子どもたちの特性を理解し警察活動に生かそうと、交流は2009年に始まった。初任科生は第204期と206期の計42人が迎えた。児童たちは敬礼や回れ右などのやり方を学んだ後、警棒や警察手帳を見たり触ったりし、親睦を深めた。パトカーやレスキュー車など警察車両の乗車も体験し、生き生きとした表情を見せた。

 6年の山本悠吏(やまもとゆうり)さん(12)は「パトカーを見るのが楽しかった」と笑顔。同校の福田陽一朗(ふくだよういちろう)教諭(50)は「実際に触れ合える機会はとてもありがたい」と話した。

 206期総代の平野聖人(ひらのきよひと)さん(31)は「現場に出ても丁寧に親切に対応できるようにしたい」と気持ちを新たにしていた。次回の交流は27日、初任科生らが特別支援学校を訪問して行われる。

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