「志賀原発廃炉提案は否決」 北陸電力株主総会

北陸電力の株主総会が、26日、富山市で開かれ、脱原発を目指す株主らから志賀原子力発電所の廃炉を求める議案が提出されましたが、反対多数で否決されました。

富山市の本店で開かれた株主総会には100人を超える株主が出席しました。

元日の能登半島地震で志賀原発の一部設備が損傷したことなどを受けて、脱原発派の株主は「多くの活断層に囲まれた能登半島での運転は危険であり、志賀原発は再稼働せず速やかに廃炉すべき」と訴えました。

これに対し北陸電力は「地震により一部設備に被害があったものの燃料の冷却設備など安全上重要な設備に問題はなく今後も心配には及ばない」と答えました。
脱原発派の株主らが提出した原発の廃炉や経営の透明化などを求める6つの議案は全て否決されました。

出席した株主「安全、安心と言っているだけで周りの自治体の人たちも心配していますよ、という声が出ていました」「被災地から来たので関心は高いのですが丁寧に回答していただけたのではないかと思いますね」

また、地震発生後、北陸電力が公表した原発の被災状況に訂正が相次いだことについて会社側は「反省すべき点があった」とした上で情報発信の対応を強化していくと強調しました。

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