【4日】長崎県内4市16人コロナ感染 佐世保「フェーズ4」に引き上げ

4日発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況(3日午後7時現在)

 長崎県などは4日、県内4市で新たに計16人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。このうち佐世保市は直近1週間で感染者が約50人に上っていることを踏まえ、市独自のフェーズを3から4へ同日付で引き上げた。フェーズ4になるのは2月21日以来。また、飲食店関連の感染増加を受け、市中心部の飲食店などの従業員に対しPCR検査を実施する。
 佐世保市はフェーズ引き上げに伴い、飲食店などへの営業時間の短縮要請や公共施設の休館などを検討する。PCR検査は約600店を対象とし、希望する店舗から郵送で検体を採取する方式。週明けにも準備に着手する。
 佐世保市では、客と従業員のクラスター(感染者集団)が起きた同市塩浜町のバー「Blue poison」(ブルーポイズン)で新たに客2人、従業員1人の計3人の陽性が判明。クラスターは計8人に拡大した。市によると多くの感染者が出ている5月28日に同店を利用した約20人のうち約半数が特定できておらず、調査を続けている。
 長崎市の感染者は4人で、3人が市内陽性者関連、1人が新規感染者。新規感染者の60代男性会社員は5月29日にのどの痛みなどを感じたが、症状が軽快したため出勤。しかし今月3日に再び症状が現れ、検査で陽性が分かった。
 平戸市の年代職業非公表の男性と、諫早市の年代非公表の無職女性は、それぞれ県内陽性者の濃厚接触者として検査し陽性となった。

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