長崎県佐世保市は14日の定例市議会で、64歳以下の新型コロナウイルスワクチンの接種券送付に関して7月初旬に発送し、基礎疾患のある人や保育士、小中学校教諭らを優先する考えを明らかにした。
市によると、市内では5月末ごろから飲食店関係や若年層、感染経路不明の感染が増加。市中感染が広がっている恐れがあるという。市は、65歳以上について、7月末までに接種を終えたい考えを示している。
市議会本会議で朝長則男市長は、13日時点で市内の対象高齢者の約59%が1回以上の接種を終えたことを報告。その上で、65歳以上の1回目の接種が一定以上進んだ段階で、基礎疾患のある人や高齢者施設、保育所や幼稚園などの従事者、小中学校の教諭らを優先して接種する考えを示した。
ワクチン接種を巡っては、予約を受けるコールセンターの電話がつながりにくい状況が続いた。市は市議会文教厚生委で、電話の応答率が一時、10%台だったことを報告。64歳以下の接種券発送について「7月初旬には届くように発送できるのではないか。混雑のないよう進めていきたい」と述べた。委員からは、コールセンターの運用について検証を求める声が上がった。
佐世保市 7月初旬、64歳以下のワクチン接種券発送
- Published
- 2021/06/15 09:33 (JST)
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