マーリンズが右腕・アルカンタラと5年5500万ドル超で契約延長へ

「スポーツグリッド」のクレイグ・ミッシュ記者によると、マーリンズはエース右腕のサンディ・アルカンタラと5年5500万ドル超の契約延長で合意間近となっているようだ。アルカンタラは今オフから年俸調停期間に突入するため、FAになるのは最短でも2024年シーズン終了後。よって、今回の5年契約は年俸調停期間の3年とFA資格取得後の2年をカバーする。なお、マーリンズは今オフ、正遊撃手ミゲル・ロハスと2年1000万ドルで契約しており、契約延長は今オフ2件目となる。

現在26歳のアルカンタラは、2017年オフにマーセル・オズーナとのトレードでダニエル・カスターノ、マグネウリス・シエラ、ザック・ギャレンとともにカージナルスから加入。移籍4年目の今季は33試合に先発して205回2/3を投げ、9勝15敗に終わったものの、防御率3.19、201奪三振という好成績を残した。同一シーズンに200イニングと200奪三振を達成したのは、マーリンズでは2002年のA・J・バーネット以来19年ぶりの快挙である。

アルカンタラは数週間前、契約延長の可能性について問われ、「このチームに長くいたいと思っている。もし契約延長が合意すれば、とても嬉しいね。残りのキャリアをここで過ごしたいと思っているからね」とコメント。一方、キム・アングGMもアルカンタラとの契約延長について「彼は本当に重要な選手だと思う。素晴らしい才能を持っているし、今季は特によかった」と語っており、いわば「相思相愛」の状態で契約延長に向けた交渉が行われた。

マーリンズは2週間ほど前に「プロスペクト投手の登板機会を確保するために若手先発投手のトレードを検討している」という報道が出たばかり。アルカンタラ、パブロ・ロペス、エリエセル・ヘルナンデスの3人がトレード候補になっていると予想されたが、今回の契約延長によりアルカンタラが放出される可能性は低くなったと判断していいだろう。今後も長きにわたってエースとしてマーリンズを牽引していくことになりそうだ。

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