「NEXT長崎ミーティング」最終回 若者ら、長崎の未来語り合う

県庁とオンラインとをつないで実施したNEXT長崎ミーティングの様子=県庁(県提供)

 長崎県内の若者らが長崎の将来などを語り合う「NEXT長崎ミーティング」(県主催)の本年度最終回となる4回目が今月、県庁とオンラインをつないで開かれた。県内外の大学生、社会人、県職員計14人が、これまでのミーティングを振り返り、「150周年を迎えた長崎の未来について」をテーマに語り合った。
 南島原市出身で同市の情報を会員制交流サイト(SNS)で発信している京都市在住の大学生、中島浩一朗さん(21)は「長崎の魅力や意見を共有できるような場がこれからも必要。長崎には豊かな自然があるので、『エコなまち長崎』というキャッチフレーズをつくり、発信していくのも面白そう」と話した。
 これまでのミーティングで、人口流出がたびたび話題に上がった。2年前に南島原市にUターンしたブライダルプランナーの石川万祐子さん(24)は「人口流出は長崎だけの問題ではなく、全国で起きている。流出が決して悪いことではなく、他県で暮らすことを経験し、長崎は暮らしやすいまちだと気付いた。将来を考えやすい施策を打ち出せば長崎に帰ってきたくなるのでは」と述べた。
 斜面地の空き家活用をする岩本諭さん(31)は「若い人が出て行くから『何とかしないと』ではなく、私たち若者が何かに熱中できるようになったらいい。その積み重ねで面白いまちになるのでは」と提案した。
 全4回をサポーターとして参加してきた総務省地域力創造アドバイザーの船木成記さんは「(このミーティングで)これからを考えるネットワークができ、実は歴史的な瞬間に立ち会えている気がする。楽しいチャレンジをみんなでしていただいて、面白いことが起きる場所は実は長崎だったとなるといい」と話した。
 県は「来年度も開きたい」として、メンバーとの情報発信の強化や県内各地でミーティングの開催を検討している。


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