長崎県知事選 立候補予定の3氏 年明け早々、活発な動き

新年祝賀交歓会であいさつする中村氏=長崎市大黒町、ホテルニュー長崎 (写真右) もちつきに参加した大石氏=大村市、富松神社

 来月3日告示、20日投票の知事選に向けた動きが年明け早々活発化している。4期目を目指す現職の中村法道氏(71)は公務の行事で、知事選には直接言及せずとも続投への意欲をにじませる。2新人も各地を精力的に回っている。
 「(知事選は)県民のご理解をいただきながら全力で頑張りたい」。中村氏は5日朝、長崎魚市の初市式に出席し、記者団にこう語った。祝辞では魚価低迷や燃料価格の高騰など水産業の課題に言及し「魚市がより良い機能を果たせるよう引き続き全力を注ぎたい」と強調した。
 同日夕には長崎商工会議所の新年祝賀交歓会で、経済人らとあいさつを交わした。壇上に立つと、九州新幹線長崎ルートの部分開業やカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致が「本県経済の起爆剤になる」と期待感を示し、「今年1年またお世話になります」と締めくくった。
 中村氏を推薦した県農政連盟の辻田勇次委員長は本紙の取材に、中村陣営の選対本部長に就任したと明らかにした。
 五島市出身の元厚生労働省医系技官、大石賢吾氏(39)は大村市三城町の富松神社で年を越した。同市議会の村崎浩史議長が同行し、氏子や初詣客にあいさつ回り。会話が弾んで「元ラガーマン」と分かると、境内でのもちつきに誘われた。スーツを脱いでシャツを腕まくりし、「長崎県政を変えるぞ」「頑張るぞ」と声を響かせながら、きねを振り下ろした。
 仕事始めの4日朝は県庁前に立ち、出勤する職員に「よろしくお願いします」と声掛け。記者団に「当選したら(県職員は)新しい長崎をつくる仲間になる。どんな県にしていきたいか具体的なビジョンを発信したい」と述べた。大石氏の長崎市内の事務所は5日に決まり、「若い世代で未来にトライ!!」と書かれた名刺もできあがった。
 東京の食品コンサルティング会社社長、宮沢由彦氏(54)は年末年始を都内で過ごし、5日に本県入り。佐世保市内で、石木ダム建設事業に反対する市民団体などと意見を交わした。


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