東京五輪で大活躍 廣中選手に大村市が特別賞 「パリ五輪ではメダルに近づきたい」

大村市表彰で特別賞を受けた廣中選手(右)=大村市役所

 長崎県大村市は20日、昨年の東京五輪の陸上女子長距離2種目に出場し、5000メートルで日本記録を樹立するなど活躍した同市出身の廣中璃梨佳選手(日本郵政グループ)に、特別賞を贈った。
 市立桜が原中出身の廣中選手は、東京五輪5000メートルで14分52秒84を記録し9位。1万メートルでは31分0秒71で日本勢25年ぶりの入賞となる7位となった。今月の全国都道府県対抗女子駅伝では最終9区を走り、5人を抜く区間賞の力走で県勢を3大会ぶりの入賞となる5位に導いた。
 特別賞の贈呈は、例年開催している大村市表彰の一環。市役所であった表彰式で廣中選手に表彰状を手渡した園田裕史市長は、「活躍する姿を見て、次の廣中選手になろうと目標にする子どもたちは多い。けがに注意し、プレッシャーも力に変えて頑張ってほしい」と激励した。
 廣中選手は「東京五輪で目標だった入賞を果たせたのも大村市民の応援のおかげ。本当に力になった。今後も五輪で学んだことを生かし、感動や勇気を与えられる走りをしたい」とあいさつ。今後の目標について問われると「まずは世界陸上の5000メートルと1万メートルに出場することが1番の目標。経験を積んで(2024年の)パリ五輪ではメダルに近づきたい」と力強く語った。


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