賃上げで景気回復を呼びかけ・連合長崎 露侵攻に抗議行動も

賃上げによる経済回復を訴える髙藤会長(左から2人目)=長崎市、鉄橋

 連合長崎と連合長崎地域協議会は12日、長崎市の鉄橋で春闘の街頭行動を実施し、賃上げや格差是正を通じて、新型コロナウイルス禍からの景気回復を目指す考えを訴えた。ロシアのウクライナ侵攻に対する抗議行動にも取り組んだ。
 コロナ禍前は例年2千人規模の集会を開催していたが、昨年から感染対策のため規模を縮小。今回は50人余りが参加した。
 連合長崎の髙藤義弘会長は、コロナ禍で経済回復が遅れているとして「労働者の生活は苦しくなっている。賃上げで収入を増やし、個人消費を回復させる必要がある」と指摘。労使の話し合いでは「企業に対して底上げや格差是正の視点で『人への投資』を積極的に行うよう強く主張する」と述べた。
 ウクライナ侵攻への抗議行動では、参加者が「戦争反対」などと記したプラカードを掲げ、「核兵器を使うな」「平和と対話を」などとシュプレヒコールを上げた。


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