長崎開港450周年事業フィナーレ 500周年へ市民らの「未来像」発表

「みなとまち長崎の未来像」として発表されたイメージ図=長崎市、出島メッセ長崎

 長崎開港450周年記念事業のフィナーレを飾る「長崎開港シンポジウム500」が21日、長崎市尾上町の出島メッセ長崎であり、開港500周年に向け市民らのアイデアや夢を集約した「みなとまち長崎の未来像」を発表した。
 主催の同事業実行委が2020年、計8900人(うち9割超が中学生以下)にアンケート。「クリーンエネルギーを活用した地球にやさしいみなとまちづくり」など11の要素を1枚のイメージ図にまとめた。港外に洋上風力発電の風車が並び、海中トンネルで町をつなぐなどしている。
 小中高生や大学生の発表、観光や景観など各分野代表によるパネル討論もあった。実行委会長の田上富久市長は「長崎は交流の積み重ねで発展してきた。(500周年の)2071年が素晴らしい1年になるためのスタートを力強く切ろう」とあいさつした。
 長崎市はポルトガル船が来航した1571年の開港を機に国際都市として発展した。その歴史や文化を見つめ直し、次世代に引き継いでいくため、実行委が昨年4月から各種事業を展開してきた。


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