性教育の模擬授業 市民団体の中山共同代表 学校関係者ら学ぶ

学校関係者らに向け模擬授業をする中山さん=長崎市魚の町、市男女共同参画推進センター・アマランス

 長崎市の市民団体「長崎性教育コミュニティ アスター」の中山安彩美共同代表(36)が5日、市内で性教育の模擬授業をした。水着で隠れる部分と口を指すプライベートパーツについて「写真や動画をお願いするのはどんな関係であってもマナー違反」などと紹介した。
 中山さんは昨年、市男女共同参画推進センター・アマランス主催の派遣講座で、市内の中学、高校で性に関する授業を延べ9回実施した。二次性徴や妊娠・出産、ネットリテラシーなど学年に応じた内容を盛り込んでいる。
 5日は学校関係者ら約20人が参加。▽思春期はどんな時期▽付き合うって何をするの▽性の悩み-など項目別に授業を進め、プライベートパーツについて「人に触ってほしくないと思った場所は、どれだけ好きで信頼している人でも見せない、触らせない、自ら撮らない」ことを求めた。
 体験学習で妊婦スーツを着用した公務員の中村正一さん(61)は「足が上げにくく妊婦さんの大変さがよく分かる。多くの中高生に学んでもらいたい」と話した。


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