核抑止「タブーなき議論を」維新の会 松井代表 長崎で演説

街頭演説する松井代表=長崎市茂里町

 日本維新の会の松井一郎代表が11日、参院選長崎選挙区(改選数1)に立候補予定の党新人、山田真美氏(50)を応援するため、長崎市内で街頭演説した。ウクライナ情勢を踏まえ、核抑止力の観点から「タブーなき議論が必要だ」と訴えた。
 松井代表は「長崎は原爆が落とされた地。核廃絶は当たり前」としながら「政治は目の前の現実を見なければならない」と指摘。核保有国ロシアによるウクライナ侵攻が起き、自衛の必要性を再認識したといい「(参院選公約として)日本の安全保障をタブーなしで本気で考えていく」と支持を呼びかけた。
 昨年の衆院選後に関心を集めた、国会議員1人当たり月額100万円の調査研究広報滞在費(文書通信交通滞在費から改称)にも言及。使途や領収書を公開しているのは維新の議員だけだとし「(他党は)保身の塊。そういうところに皆さんの税金を託せるのか」と批判した。
 山田氏も演説に同行。松井氏は「厳しい戦いだが、(有権者に)選択肢を示すために挑戦する山田さんに力を貸してほしい」と聴衆に訴えた。

© 株式会社長崎新聞社