「微力」重ね25周年 高校生平和大使が記念碑を除幕

25周年記念碑の前であいさつする安本さん(中央)=長崎市

 世界平和や核兵器廃絶を訴える高校生平和大使派遣委員会は、活動開始25周年の記念碑を長崎原爆資料館近くの市有地(長崎市平野町)に建立。9日、除幕式があった。
 同大使は1998年に発足。核兵器廃絶を求めて募った署名を国連欧州本部(スイス・ジュネーブ)に届ける活動を続けている。
 被爆者の追悼と恒久平和を願う記念碑「希望の碑」は高さ約1.5メートル、幅約3メートルの御影石製。「人と人のつながり」をモチーフに、中央の「希望」を「友情」を意味する両手が支えるデザインとした。スローガン「微力だけど無力ではない」を記し、裏面には過去大使を派遣した21都道府県名を刻んだ。
 除幕式で平野伸人共同代表(75)は「25年を形に残したかった。(関係者と)共に喜び、決意を新たにしたい」とあいさつ。第25代大使で神奈川県の洗足学園高2年、安本美緒さん(16)は「さらに多くの人に思いが届くよう頑張る」と語った。

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