護岸壁画 紅白の梅、再び鮮やかに 美作、JCや林野高生塗り直し

まちの風景を華やかに彩る護岸の壁画

 美作青年会議所(JC)や林野高(美作市三倉田)の生徒らが、吉野川と梶並川の合流地点の護岸ブロックに描かれた壁画を塗り替えた。紅白の梅が鮮やかさを取り戻し、街の風景を華やかに彩っている。

 市職員有志を含め、計44人が参加して10月29日に作業。5種類あるうち、市木の梅を描いた壁画(縦約9メートル、横約50メートル)に取り組んだ。参加者は事前にJCのメンバーが掃除した壁画を「思った以上に色あせているな」などの声を漏らしながら、梅の赤と白、水や空の青、山野をイメージした緑などでカラフルに塗り直した。

 同高の2年生(17)は「通行する人たちに、きれいだなと思ってもらえるよう丁寧に作業した」と笑顔を見せた。

 壁画は、美作中生たちが1990年から4年をかけて制作。サッカー女子・岡山湯郷ベルをイメージしたサッカー選手や、湯郷温泉発見の物語に登場する高僧・円仁法師(794~864年)とシラサギなどのデザインもある。

 昨年、林野高生と市職員が別の壁画を塗り替えており、今回はJCが同高に提案して実現した。JCの中山敦雄理事長(38)は「街に彩りを与えられる市のシンボルとして大切にしたい」と話す。

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