「九十九島かき食うカキ祭り」冬も中止に 仕入れの見通しつかず

 来年2月に佐世保市鹿子前町の九十九島パールシーリゾートで予定していた「第22回九十九島かき食うカキ祭り・冬の陣」は、カキの仕入れの見通しがつかず中止となった。
 「九十九島かき」は小粒で濃厚な味わいが特徴で、イベントは冬の風物詩として人気を集めている。主催するさせぼパール・シーによると、例年、イベント期間中に約10トンのカキを準備するが、夏場の高水温が原因と見られるカキの斃死(へいし)で、必要量を確保するのが難しくなった。
 今月開催予定だった「秋の陣」も、同様の理由で中止。「冬の陣」は、新型コロナウイルスの影響で2021、22年も中止となっていた。
 させぼパール・シーの担当者は「今回はコロナの影響と関係なく3年ぶりに開催できると思っていたが、やむなく開催を断念した」としている。


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