みんなで麦わらストロー作り 特別支援学校生が挑戦 佐世保商業高生、講師に

佐世保商業高生の手ほどきを受けながら、麦わらストローにきちんと穴が空いているかを確認する中学部の生徒=県立佐世保特別支援学校

 長崎県佐世保市竹辺町の県立佐世保特別支援学校(川副秀夫校長、266人)でこのほど、県立佐世保商業高の生徒から大麦のわらを使ったストロー作りなどを教えてもらう講座があり、肢体不自由教育部門中学部の18人が取り組んだ。
 佐世保商業高国際コミュニケーション科2年生は5月から、授業の一環でSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みとして、麦わらストローを普及させるプロジェクトを開始。本紙記事で取り組みを知った同支援学校の教員が、同高に連絡をして実現した。
 同支援学校は、地域との交流やSDGsの取り組みを身近なところから実践しようと企画した。
 講師をしたのは同高生徒4人。プラスチックごみが海洋生物に与える悪影響や麦わらストローの作り方などを解説した。その後、同支援学校の生徒らは麦わらストロー作りに挑戦。高校生に手ほどきを受けながら、大麦のわらの葉を取り、ハサミで節部分を切るなどして計約100本作った。
 中学部2年の小田拓志さん(13)は「葉をはがすのが楽しかったし、手の運動にもなった。また作りたい」と笑顔。商業高の神田心海さん(16)は「この取り組みが、支援学校からさらに広がっていけばうれしい」と話した。
 同支援学校では給食で麦わらストローを導入。今後、SDGsの取り組みを地域へ発信する一環として、同ストローの販売も検討している。

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