春近づく後楽園 梅の剪定始まる 厳しい寒さの中つぼみ膨らむ

つぼみを膨らませる後楽園の梅の木

 岡山市の後楽園で11日、梅の木の剪定(せんてい)が始まった。岡山県内は寒さが厳しい朝となったが、白やピンクのつぼみが膨らみを増しており、春の近づきを感じさせている。

 園内の梅林(約1500平方メートル)には、白い花を咲かせる「豊後」やピンクの「紅千鳥」など21種約100本が植えられている。岡山市中心部の最低気温は氷点下2.6度(平年0.4度)と冷え込む中、造園業者4人が古い枝などをはさみで手際よく落とし、訪れた観光客らが作業を見守った。

 園によると、早咲きの「冬至梅」は昨年12月下旬に開花。多くの品種が2月上旬から3月上旬まで順次見頃を迎えるといい、同園の栗坂智人主任は「寒さはまだ続くが、足を運んで季節の移ろいを感じてほしい」と話した。

 作業は12、13日にも行われ、13日午後1時からは剪定したつぼみ付きの枝を1人5本まで100円で販売する。問い合わせは同園(086―272―1148)。

梅の木を剪定する造園業者

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